話を面白くしたいあなたへ（「エピソード構成」力について）
前回の記事で、エピソード自体がそれほど魅力的でなくとも、ジェスチャーを用いることによって
話を生き生きと伝えることが出来る、ということを述べました。
しかし、もととなるエピソード自体に、ある程度人を引き付けるものがなければ
話し上手であるとは言えません。
「形式」に頼って、「内容」を伴わない語りは、すぐに化けの皮が剥がれます。
さて今回は、どのようにエピソードを構築するかについてです。
話の上手な人気芸人さんが、まさしく「うまく話すポイント」について答えていた
貴重な出演番組がありましたので、そちらを引用させて頂きます。
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経験もしてへんのに嘘ついてしゃべってるときって
映像をしゃべてってるよな。
あの、眼に見えてんねん。な？見えへん？
経験してないんですよ。
経験してないことバァーとしゃべってるときって
漫画みたいに目の前にスクリーンがあってね
絵が見えてるんすよ。
だから、嘘やねんけども
お前それは何色やねんって聞かれても
聞かれてから、えー黄色って言うんじゃなくて
聞かれても黄色なんですよ。
はじめから黄色なんすよ。
だから何を聞かれても全部答えられる。
で、その映像はずーと動くんですよ。
それをしゃべってるから、かまないんですよ。
（中略）
５行のもんを紙に書いて覚えろって言われて
覚えてしゃべったらかみたおすよ（笑）
（中略）
あとは思い込むことやね、本気で。
昨日道に一万円落ちってましたわって言ってもね信用しないんですよ。
思い込むんですよ。お・ち・て・た（笑）
落ちてたって思ったらみなさんね、映像が見えたでしょ。
それを細かくしゃべるんですよ。
するとね、リアルなんですよ。
それは犯人しかしらん事実なんですよ（笑）
すると、嘘をついてもばれないんですよ（笑）
我々の話ほとんど経験してないですよ（えー）
経験したことがちょっとやねんけどね
おっきいんですよ。
考えてください。我々も普通に暮らしてるんです。
そんなおもろいことに遭遇しません（笑）
しゃべってるときはめちゃくちゃ大げさなんですよ。
話がおっきなってたり、おもろいほうおもろいほうに。
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この他にも、道をうまく説明できる人は話がうまい、などの持論を語っていました。
「映像を語る」というのは目から鱗の内容で
私もこれを知った後、意識をしてみた結果
確かに以前よりもすらすらと物事を伝えることが出来るようになりました。
「文字」「言葉」だけで考えるのでなく、映像を浮かび上がらせることによって
人の脳は活性化され、スムーズな話しぶりを可能にさせます。
「思い込む」というのは、話に没入することであり
さらに言えば、話の中の登場人物を「演じる」ことに繋がります。
これは、「『ジェスチャー』」力がすごい」の中で書いた内容とも
共通することと思います。
みなさんもぜひ試してみてください！！
〇話し上手になるためのポイント
・エピソードトークは、「映像」を語るべし
・話の内容は、事実としてあったと思い込むべし