話を面白くしたいあなたへ(「ジェスチャー」の活用について)
エピソードを最大限盛り上げるために必要なのが、「ジェスチャー」です。
話し上手な人のトークを分析すると、最も盛り上がり笑いの起こる部分で、とても効果的にジェスチャーを取り入れています。
ある番組での、人気芸人さんの例を見てみましょう。
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(浮気をしないことに関して)
少数派ということが今日分かります。
この前同窓会の時にね、私もう54歳ですけど集まった時に
聞いたんですよ、いっぺん。
浮気したことあるヤツ手挙げてくれ、と
何人かいますわ。で、したことないやついます。
したかったか?って言うたら
したかった、と
なんでせえへんかったの?
いや、嫁からもらう小遣いは月3万円
頭ハゲ散らかして
3万円持ってハゲ散らかして
どうやって浮気する?(会場笑)
ね?誰が相手してくれんねん?
ハゲ散らかして3万円やったら
ほんま、戦争行くのになんか細い棒もって行くような【ジェスチャー】(会場笑)
だから、浮気しないのと、できなかったのはとはまた違うんです。
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字面では伝わりにくいかもしれませんが、おどけた表情で体を大きく使い表現しています。それまでの流れで相手を引き込みつつ、ここぞの盛り上げどころでジェスチャーを用いているのが特徴的です。視覚効果も得られ、聞き手がイメージしやくなることもメリットです。
ジェスチャーを用いることにより、①話にメリハリがつく、②視覚効果が得られイメージしやすくなる、③コミカルさが増す、の3点が得られるでしょう。真面目に話を展開しつつ、ここぞの笑いどころで用いるとさらに効果的なようです。
ジェスチャーは話し手にとっても良い影響があります。
頭だけでなく体を使うことによって、いわゆる「ノッてくる」状態をつくりあげることができます。
また、エピソードトークなどでは、話の中の登場人物を「演じる」ことになりますから
役者になったような感覚を覚え、普段の自分を脱ぎ捨て殻を破ることができます。
話し上手は役者なのです。
とっておきの話をするとき、必ず落としどころでジェスチャーを利用する癖をつけてみましょう。
エピソード自体がそれほど魅力的なものでなくても、
相手が「この人面白い!」と思ってくれる確率が、格段にアップします。
〇話し上手になるためのポイント
・トークの落としどころで、ジェスチャーを効果的に用いるべし
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