話を面白くしたいあなたへ(「リサーチ」力について)
相手との会話を盛り上げるための、最も有効な事前準備は「リサーチ」です。
昔人気のあった、ある有名芸人さんを例にします。
その方は番組で、ゲストが専門的あるいはコアな分野で活躍している方の場合、事前にその分野について情報を収集しています。また、知人やネットからの情報・うわさなど、とにかく相手に関する話のネタを準備しています。
このようなやり取りがありました。
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今女子バレーは考えてるわけや、日本は。
スピードやねん。
1プレー1.5秒かかんのを、1,3秒に出来ないかと。
相手のでかいブロックが成立する前に打てばいいんじゃないかと。
それを今練習で散々体に叩き込んでる最中なんですね。
(女子バレー日本代表選手)─はい、そうです─
君なら出来る! (会場笑)
天才やで。
今回は彼女たちは目指せ1,0秒。
それを目指してやってるから。
プロセスを楽しんでもらうための試合やから。
結果ばかりを求めないでくれ!(会場笑)
(中略)
どうですか?ちょっと信用しました?
(女子バレー日本代表選手) ─はい、すごい─
すごいと思った?
一度抱かれませんか?(会場笑)
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すごいですよね。
「どの立場で言ってるの(笑)」的な笑いの要素を取り入れつつ
説得力のある話術で話し手を引き込み、かつ最後には笑いにもっていく。
非常に参考になります。
学んで、情報を取り入れる、というのは、どんな世界においてもいつも重要なことです。
ここで注意したいのは、知識をひけらかすようなことはしないこと。
あくまで自然に話すことによって、より一層聞き手からの尊敬を集めます。
また、最後に笑いにもっていくことによって、その効果は倍増します。
本当の話し上手になるためには、とにかく学ぶことによって知識を身につけることが、本質的には近道のようです。
どんな相手でも構いませんが、特定の親しく接したい対象がいる場合、その対象の情報を徹底的に収集しておくことが大切です。
そんな当然のことをという声が聞こえて来そうではありますが、これはとても大事なことであり、手間がかかるため意外と出来ていないことが多いです。
趣味、家族構成、好きな音楽ジャンル、最近観た映画、最近旅行した場所、怒りを覚えたこと、などなど、事前に仕入れられる情報があれば、徹底的に事前準備しておきましょう。
このとき大切なのは、自分自身に関するそれらの情報も語れるようにしておくことです。
「俺最近頭にきたことがあってさあ、聞いてよ……」から始め、エピソードを語ったうえで、「あなたも何か頭にきたことある?」と繋げばスムーズですし、相手も話しやすい状況が生れます。
話し上手になるために、関連の書籍を読むと、大抵は「相手の話を聞く、相手に話させる」ことを重要とします。ですが、その前段階として重要なことは、まず自身を「露出」することです。
「相手に名前を尋ねるときは、まず己から名乗れ」といいますよね。
会話も同じで、まず自身に関する情報を提示したうえで相手に尋ねることによって、相手に安心感を与えることが出来ます。
では、特定の相手に関する具体的な情報が得られない場合どうすればよいでしょうか。
その場合、表面的なもので構いませんから、相手の性質を箇条書きにしてみましょう。
・性別
・年齢
・体型
このようなもの基本的なものだけでも、組み合わせたりすることで様々な話のネタが生れます。
例えば、40代+男性とくれば、「ゴルフなどやられますか」でもいいですし、体の大きな相手であれば「何かスポーツやられてましたか」でもいいでしょう。若い女性が相手であれば、「好きな俳優は誰?」などで話題を振ることができます。
ただし、繰り返しになりますが、ただ聞くだけでは尋問に陥りやすいので、必ず自分の情報を提示したうえで、相手に尋ねるように意識をしましょう。
〇話し上手になるためのポイント
・相手のリサーチを怠らない。常に学ぶべし
・相手に聞くときはまず自分から。露出力を磨くべし
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